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電車の中で化粧する女たち―コスメフリークという「オタク」

電車の中で化粧する女たち―コスメフリークという「オタク」
米澤 泉
電車の中で化粧する女たち―コスメフリークという「オタク」
定価: ¥ 819
販売価格: ¥ 819
人気ランキング: 104898位
おすすめ度:
発売日: 2005-12
発売元: ベストセラーズ
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鋭いオタク論です。
「電車の中で化粧する女たち」。期待以上に面白かった・・・と言いますか切り口が鋭い!と感じました。

電車の中で他人の目を気にせず、一心にメイクにふける女性。曰く、家の「ウチ」「ソト」の境界線意識が希薄になっている。曰く、他人への関心の欠如。これらが一般によく言われることですが、著者に言わせれば彼女らは「コスメフリーク」というオタクの一種であり、アキバ系青年と同じカテゴリに属する、と。ほう・・・見た目がキタナイ(失礼!)彼らと常に身奇麗さに気を配る彼女らとの共通点とは?>>>>オタクたちが現実世界から逃避し、アニメなどの虚構の世界にひきこもってしまうように、彼女らが考える「コスメ」というのは所詮「顔」を土台にした虚構の世界であり、そこに閉じこもっているという点で両者は本質的に同じなのだ、と。

更にこういう性向の固定化・先鋭化を助長するのがネットの存在。ネットで溢れるコスメ・ブログ、掲示板・・。彼女らは自分が新しく購入した新製品の化粧品を語る語る・・・。メイクが好きだから語るのか、語ることそのものが好きなのか?お互いが反作用し合い、狭ーーーい虚構の世界で完結した生活が続いていく・・・。

電車の中の化粧論と言うより「(鋭い)オタク概論」という様相。



タイトルが違えば…
「オタク」と「コスメフリーク」、「自分というフィギュア」に「萌え」る、を結びつけるところなど、着眼点は素晴らしいと思います。また根拠も明示され、化粧文化論の論文としてはいいと思います。
が、『電車の中で化粧する女たち』の答えは殆ど示されておらず、タイトルが一人歩きをしていると思います。
専門的な用語が多すぎて、詳しくないとついていけない部分もありました。男性には解らないのでは?コスメフリークの当事者向けの本だと思いました。なのでちょっと辛口です。

コンパクトによくまとめている
 女性の「化粧する行為の意味」の変遷をよくとらえている。80年代の「欠点を隠す化粧」、90年代の「自己主張としての化粧」、90年代末からの「自己を表現する、教養や知性としての化粧」。しかも適時に『ヴァンサンカン』『アンアン』等の雑誌や、叶姉妹や君島十和子などの「美容セレブ」の著書から、発言や文章を引用していて、説得力がある。
 ただし、この化粧の意味の変遷が、著者がみずから最初の問いにたてた「電車の中でなぜ女性は化粧するのか」という問いの答えになっているとは思えない。
 しかし、80年代から現代にいたるまでの、化粧行為の意味についての分析、そして、化粧品メーカーの戦略と消費者である女性の対応についての時代による変化が、コンパクトかつ分かりやすく説得的にまとめられており、化粧文化論の入門書として一押しである。

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